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ART.hoikuさんの経験談

自己紹介

現役保育士のARTです。15年現場や主任業務を通し、多くの後輩や子どもたちと関わる中で、知識や経験を「文章で伝える」ことの大切さを痛感しました。この経験が、多忙な現場で奮闘する先生方の力に少しでもなれたら嬉しいです。

経験談

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行事計画について。

①「去年と同じ」は子どもを見なくなる危険信号

忙しいと、つい「去年のプログラムでいいよね」と考えてしまう。でもそれは、目の前の子どもたちの“今の姿”を見ずに、思考停止してしまう行為。保育園は「成長し続ける組織」であるべきで、毎年同じ方法では子どもたちの可能性を奪ってしまう。

②子どもの成長は“コピペ不可”

去年のクラスと今年のクラスはまったく別物。競争が好きな年、表現活動が得意な年、静かに協力する雰囲気の年…。その年の子どもたちに合わせて行事や活動のねらいを組み立て直すことが専門性。大人の都合ではなく、子どもの主体性から逆算する姿勢が必要。

③「振り返らない」は成長のチャンスを失う

前年の資料を使いまわすことは、「改善点の発見」を放棄すること。保育がマンネリ化し、園全体が停滞する。行事後に、設定したねらいに対し“何が良くて、何が課題だったか”を深掘りする振り返りを徹底することが、次年度の質を大きく高める。

④挑戦を褒め合う園が、子どもも職員も伸びる

新人の気づきや、新しい提案を歓迎できる風土こそ成長の源。失敗も含めて挑戦を認め合うことで、チームの心理的安全性が高まり、子どもの姿に合わせた柔軟な保育が実現する。毎年「去年より良い」保育へアップデートし続ける姿勢が大切。

@art.hoiku note 行事計画
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✋ 保育現場で見つけた“手の育ち”の真実 — 4つの大切なポイント

① 手の発達は「第二の脳」

ただの“手先の動き”と思われがちな遊び──積み木、クレヨン、粘土、シール貼りなど。実はこれらが、子どもの脳・認知・情緒を育てる“育脳”そのもの。手を使うことで、空間認識、力の加減、集中力、達成感などが同時に鍛えられます。 

② 年齢ごとの「手の育ちロードマップ」を意識する

• 0〜1歳:握る/つかむ/触る —— 世界との最初の出会い

• 1〜2歳:積み木やシール貼りなどで“できた!”体験の積み重ね

• 2〜3歳:ハサミや粘土、工作で“自分で作る”喜びを経験

• 3〜5歳:折り紙や紐結び、折る・切る・つなぐなどで巧緻性・創造性を伸ばす 

③ 特別な教材は必要ない — 日常の遊びが最高の教材

高価な知育玩具や教材がなくても、積み木、粘土、絵、折り紙など、身近な「昔ながらの遊び」だけで子どもの発達を十分に支えられる。大切なのは、子どもの“やってみたい”を尊重し、じっくり見守ること。 

④ 保育士の視点で「見守る/喜ぶ/保護者に伝える」ことの価値

子どもが夢中になって遊ぶ時間を、少しだけ長めに見守る。 “できた!”ときは一緒に喜び、その意味(「今日は手の力が育っていた」など)を保護者にも伝える──その一言が、子どもの成長と保護者の安心につながります。 

@art.hoiku 手の育ち note
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保育士に必要なこと

① 子どもが惹かれるのは「完璧な先生」より“楽しんでいる先生”

歌が苦手でも、制作が不得意でも大丈夫。子どもは上手さより、先生が心から楽しんでいる姿に強く惹きつけられる。全力で遊ぶ先生、好きなことに夢中になる先生の姿は、そのまま子どもにとっての安心と魅力になる。「できないこと」より「楽しんでいるか」が保育の質を大きく左右する。

② 「好き」を共有すると、子どもとの距離は一気に縮まる

先生自身の好きなこと──絵、虫探し、運動、音楽など──を一緒に楽しむ時間は、子どもの心を開く強力なきっかけになる。教えるより、同じ目線で「好きだね」と共感することが信頼関係を深め、子どもの「やってみたい」を自然に引き出す。

③ たった一つの得意が園全体を豊かにする

大きな特技がなくても、一つの小さな得意が十分に価値を生む。植物に詳しい、走るのが速い、手先が器用、絵本が好き……どんな個性も子どもにとって魅力となり、園の雰囲気を温かくする。先生同士が得意と苦手を補い合うことで、園はオーケストラのように多彩な調和を生み出す。

④ 「好き」を大切にする姿は、子どもの生き方のモデルになる

先生が好きなことに素直で、自分らしく輝いている姿を見て、子どもは「自分らしくていい」「好きなことを大切にしていい」と学ぶ。完璧さより、等身大の姿が子どもと保護者の信頼につながる。先生自身の「好き」が、明日の保育を照らす光になり、子どもの心に温かい記憶として残る。

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【叱らない育児の限界】

1. 「叱らない育児」は価値があるが、集団保育では限界もある

 気持ちの受容を大切にする“叱らない関わり”は、子どもの自己肯定感を育てる点で有効。しかし、保育園のような集団生活では、受け止めるだけでは安全が守れない場面がある。危険行動や他児への攻撃には、毅然とした指導が必要になる。

2. 「怒る」と「叱る」を分けて考えることが専門性になる

 怒るのは大人の感情の発散であり、叱るのは子どもの学びにつなげる行為。保育士はここを明確に区別し、理由を添えて伝える力が求められる。「なぜダメなのか」を伝えることが、子どもの理解と行動変容を促す。

3. ルール・約束を共有することが集団を支える

 片付け・順番・時間など、集団で生活するうえで必要なルールは共感だけでは成立しない。保育士が見通しや理由を丁寧に伝え、繰り返し確認することで、子どもは“守る必要性”を実感する。

4. 叱った後の関係修復こそ最も大切

 叱る場面は避けられないが、その後のフォローが子どもの心を支える。「さっきは強く言いすぎたね」「次は一緒に気をつけよう」と関係を回復させることで、子どもは安心して再チャレンジできる。保育士の関わり方が、子どもの学びの質を左右する。

art.hoiku

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嘘について。

① 嘘をつくという行為=認知発達のサイン

子どもが「ママ、チョコレート食べてないよ」などと言う瞬間、その裏には単なる「悪さ」ではなく、複数の高度な脳機能が同時に働いています。

② 必要な4つの認知スキル

・「心の理論」(相手の知・知らを理解) → 他者の視点を推測できる。 

・「実行機能」(自己制御力) → 真実を語る衝動を抑え、偽情報を言える。 

・「ワーキングメモリ」 → 「真実」と「嘘」の両方を同時保持し、矛盾なく話す。 

・「言語能力」 → 説得力あるストーリーを構築/語る能力。 

③ 年齢別の発達段階と対応

2〜3歳では単純否定、4〜5歳には簡単なストーリー、6〜7歳で矛盾なく、8歳以上でかなり高度な嘘が可能に。 

④ 保育・子育て視点での「向き合い方」

嘘を「ただ叱る」のではなく、なぜ嘘をついたかを考え、正直さを評価し、成長の一段階と捉えると、見方が変わりますよ。

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保育士には、意外にも高い「文章力」が求められる。連絡帳・おたより・日誌・月案など書く仕事が多く、しかも子どもが寝ている間の限られた時間で仕上げなければならないため、効率よく書く技術が必要となる。そこで文章作成をスムーズにする5つのポイントが重要になる。

Point1:準備は日中から

子どもたちがどこで誰と遊んでいたかをざっくり把握しておくことが基本。さらに一緒に遊び込むことで、書くときの具体的な材料が自然と頭に残る。

Point2:「今日は」で書き始めない

「今日は〜しました」だと報告文になり単調に。遊んでいた場面や場所から書き出すと、その子の姿が浮かぶ魅力的な文章になる。

Point3:具体的に書く

行動・言葉・感情などを描くことで、保護者にとっても印象が鮮明になる。「遊びました」ではなく、何が起き、どう感じ、どう成長したかまで書く。

Point4:写真に頼らない

撮影に意識を奪われると子どもの姿が見えなくなり文章力も低下。写真は「撮れたら使う」程度にし、観察を軸に文章を組み立てる。

Point5:書いた後に必ず振り返る

「姿が思い浮かばなかった子」をチェックし、翌日はその子を丁寧に見る。これにより、クラス全体を見られる保育士へ近づき、書くスピードと質も向上する。

この5つを意識することで、文章の質が上がり、保護者との信頼関係も深まり、日々の連絡帳作成が確実に楽になる。

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男性保育士の心構え

1. 男性保育士が直面する偏見と現実

男性保育士は、女性が多数を占める保育現場において「不安視される存在」という一面を背負っており、「男性保育士=大丈夫かな?」と保護者側に根深い不信を持たれることがある。 

2. 清潔感=信頼獲得の第一歩

保護者の安心を得るためには、見た目・身だしなみに妥協しないことが重要。髪型・服装・におい・ヒゲなど、細部の清潔感が「この先生なら大丈夫」という信頼につながる。 

3. “信頼を倍得”する意識を持つこと

単に信頼を得るだけでなく、女性職員や他の保育士よりも「倍の信頼」を意識して行動すべき。男性保育士はマイナススタートという自覚をもち、信頼獲得に向けて積極的に動くべきだ。 

4. 子どもと“全力で遊ぶ”ことで信頼を証明する

子どもと本気で遊び、泥まみれ・汗だくになって向き合うことで、「この先生は本気で関わってくれている」という子どもの信頼を得る。それが保護者にも伝わり、揺るぎない信頼構築へとつながる。

@art.hoiku

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行事の計画は“みんなで育てる”

① 計画が「誰かのもの」になっていませんか?

行事や年間保育の計画が「園長が決めた」「例年通りで」という受け身のものになってしまうと、保育現場から孤立し、「作業リスト化」してしまう危険があります。 

本来、計画とは子どもたちの今を受けとめ、未来につなげるための“設計図”であり、保育の質を左右するものです。 

② 対話からはじまる計画づくりの効果

「何をするか」ではなく「なぜするか」「どんな姿を引き出したいか」と問いを立て、職員間で対話を行うことで、会議の空気が柔らかくなり、計画が“思い”に基づいたものになります。 

これにより、計画は単なる手段ではなく、体験をデザインするものとして捉え直され、保育の質が深まります。 

③ 計画の主語を問い直す:「誰のための行事?」

行事準備が忙しくなる時こそ、「これは子どものため?保護者の満足のため?園の評価のため?」と問い返すことが重要です。 

主語がズレると、「子どもの笑顔」が成果物扱いになってしまいがち。計画を「片手間」で終わらせないためには、この問いを何度も立ち戻る“対話のサイクル”が不可欠です。 

④ 計画を「育てる」視点へ:共犯者から共創者に

計画は完成した瞬間から古びていくもの。だからこそ、職員や保護者が「自分ごと」として深く関わることで、計画に息を吹き込み続ける必要があります。 

このためには、意見が出たときに「でももう決まっていますから」という対応ではなく、「その視点、どう活かせるだろう?」と受け止める姿勢が、共創者としての土壌を育てます。 

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PDCAのこと

この記事のポイント(4つ)

1. PDCAは完璧を目指さなくていい

 一度で完璧に回すよりも、何度も試して少しずつ改善することが大切。

2. 現場の「課題」を丁寧に見つめる

 「子どもが集中しない」「時間が足りない」など、現実の小さな違和感を検証することが質の向上につながる。

3. 「子どものために」を軸に考える

 大人の都合ではなく、子どもの姿から保育の方向性を見直す姿勢が求められる。

4. 日常の“なぜ?”が改善の種になる

 日々の疑問や気づきを起点にPDCAを回し続けることで、保育の質は継続的に育まれていく。

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おすすめの昔あそび

「はないちもんめ」

① 昔ながらの遊びに発達の力がある

花いちもんめは準備なしで楽しめ、歌・動き・やりとりの中で身体・心・社会性を自然に育てる。

② 社会性と感情の学びが詰まっている

「選ぶ・選ばれる」「勝つ・負ける」を通して、意見を伝える力や他者の気持ちを感じ取る力を育てる。

③ 保育士にもゆとりと気づきを与える

特別な準備が不要で、子どもの表情や関わりをじっくり見守れる。昔の遊びが今の保育を豊かにする。

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登園しぶりの声かけ。

【魔法の声かけ(例)】

家を出る前:「今日の楽しみ(お砂場遊びなど)を見つけよう」と、楽しいことに意識を向ける。

別れ際:「おやつを食べて、お昼寝をしたら、赤いカバンで迎えに来るよ」など、子どもが理解しやすい具体的な再会の目印を伝える。

泣いている時:「寂しいんだね、よくわかるよ」と、気持ちを受け止める

【NG行動】

こっそり隠れて帰る: 子どもに不信感を抱かせ、不安を悪化させるため、必ず「バイバイ」を言う。

長時間の説得: 別れは「3分で気持ちを受け止め、約束をして、バイバイ」と短時間で済ませる。

「もう大きいんだから泣かないで」: 子どもの悲しい気持ちを否定せず、共感から始める。

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叱らない育児って?

ポイント①:「叱らない育児」は、子どもの気持ちを受け止め、安心して自分を表現できる環境をつくる大切な考え方。

ポイント②:“ルールや境界線”がなければ生活は成り立たず、「受け止めるだけ」では危険行動やわがままに対応できない。

ポイント③:「怒る」と「叱る」を区別し、理由を伝えて導くことが信頼を育む。叱った後のやりとりで安心感を築くことが大切。

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おすすめのわらべうた遊び

〜あぶくたった〜

✅ 1. 「あぶくたった」は心と体を育てる遊び

歌いながら動くことで、リズム感・言葉の理解・身体の連動が自然に育ちます。

✅ 2. 仲間との関わりを深める

友だちと声を合わせて遊ぶ中で、協調性や社会性、相手の気持ちを感じ取る力が育ちます。

✅ 3. デジタル時代に必要な“人のぬくもり”

画面中心の遊びが増える今、わらべうたは人とのつながりを感じる貴重な体験となり、子どもの「生きる力」の土台を作ります。

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食育について。

1️⃣ 食育の本質

 知識ではなく「体験を通して食を感じ、選ぶ力を育てること」。

2️⃣ 大人の関わり方

 手を出しすぎると、子どもから“自分で育てた”実感を奪ってしまう。

3️⃣ 失敗も学び

 虫・雑草・枯れる経験も大切な「食の学び」の一部。

4️⃣ 問いかけ

 園として「子どもが主体的に関われる食育」をどう作るかを考えよう。

👉「うまく育てること」より、「経験を重ねること」が食育の本当の価値。

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「片付けない子」はダメな子でしょうか?

子どもにとって遊びは学びと創造の時間であり、「片付けたくない」は“続きがしたい”という意欲の表れです。

作りかけの作品を壊さずに残せる環境は、創造力・集中力・計画性・自己肯定感・協調性など、非認知能力を育てます。

大人に求められるのは「片付けさせる」から「遊びを支える」への発想転換。

作品置き場を作ったり、写真で記録したり、子どもとルールを決めることで主体性が育ちます。

散らかったおもちゃの山は、未来への第一歩。

子どもの探求心を信じ、見守ることが最も大切です。

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